ミール宇宙ステーションの中央コンピューターの事故的なシャットダウンを監視しているミッション管制室の職員は、乗組員にオービターを放棄する準備を早めるように促したと、当局が月曜日に述べました。
金曜日のこのシャットダウンは、乗組員にとって危険ではありませんが、ミールの太陽に対する角度を外れさせたとミッション管制室のスポークスマンIrina Manshilinaが伝えました。 ミッション管制室は、直ちに新しいコンピューターへの切り替えを早めることを提案しました。そのコンピューターは乗組員が去った後にステーションを制御するものです。 「その取り付けのためには、どのみちこの中央コンピューターの電源を落とさなければなしません。それで、今回の故障を利用してそれを行なう為にスケジュールを早めたのです。」と、Manshilinaは電話で伝えました。 (現在のミールの乗組員)ビクトルAfanasyev、セルゲイAvdeyevとフランス人のジーン-ピエールHaignereは、8月28日に地球に帰還することになっており、ステーションは来年2月か3月まで無人で残されます。 最後の乗組員がステーションの軌道を下げるために一時的に上がります。その時、ミッション管制室はステーションを大気圏へ落として燃え尽きさる予定です。 宇宙庁は、この新しいコンピューターが船内の乗組員なしでこのステーションを管制できるようにしますと、述べました。 しかし専門家の中には、前のミールのコンピューターの不具合やその他の故障を指摘してこれに反対の意見をとなえる人達もいます。 このコンピューターがダウンすれば、太陽からエネルギーを受け取れる正しい姿勢にステーションを維持させているジャイロスコープ・システムは作動するのでしょうか? コンピューターの故障は過去2、3年にわたって頻繁に起こっており、その都度乗組員が数日間をかけてそれを修理してきました。 乗組員の助けなしでは、地上管制官はこのコンピューターを再起動することができないかもしれません。 そうなると、バッテリーが消耗してしまってミールはコントロールを失いスピンに陥ります。 その事態は、ミールの前任者のサリュート7で起こりました。 1991年にそれは、アルゼンチンのアンデス山地のチリの国境地帯の近くの人口のまばらな地域にばらばらになって落下しました。 負傷者や損害は出ませんでした。 宇宙庁は、ミールの問題を直す為にいつでも新しい乗組員をミールへ送ることができると言いながらこの繰り返された恐怖を軽く扱ってきました。 しかし、金に困っているロシア宇宙庁は、緊急レスキュー・ミッションを行なえそうにはあるいません。 さらに、もしステーションが太陽と適当な角度をなしていないならば、ミールとのドッキングは非常に危険で困難となります。 |