予定通り、NASAのカッシーニ探査機は安全にそして波乱もなく地球のそばを猛スピードで通過し、現在2000年12月の木星との接近遭遇と2004年の目的地土星到着に向けて速度を上げて進んでいます。
「それは出口へと進んでいます。」と、カリフォルニア州パサデナのジェット推進研究所のスポークスマンのメアリー・ベスMurrillが述べました。 反核活動家達は、フライト管制官達がカッシーニのコントロールを失って大気圏で崩壊させ72ポンドのプルトニウム燃料を蒸発させてしまうのではないかと心配していました。 NASA当局は、カッシーニは単に地球の引力に引っ張られるだけだから事故はほとんど起こり得ないと言っていました。 6月にデモ参加者がフライバイに対して抗議行動を行ないましたが、ほとんどの活動家はそれを止める手段はない事を認めていました。 1997年にカッシーニが打ち上げられる前には、抗議者達は訴訟を起こして打ち上げ台に彼ら自身を鎖でつなぐ抗議行動を行ないました。 小さかった事故の可能性 NASAは、カッシーニが事故で再突入する可能性を120万分の1だと推定していました。 火曜日の午後11時28分ET(日本時間18日12時28分)にカッシーニは地球に最接近し、太平洋東南部の高度728マイル以内を通過しました。 この探査機は、およそ72,000mphの速度で地球に接近しました。 それは地球の軌道と同じ向きで急接近する為に、「引力スリングショット」と呼ばれる効果を使って速度を増しおよそ80,000mphで離れていきます。 カッシーニは、1997年10月に打ち上げられてからすでに2回の金星との同様なフライバイを成功させており、2000年12月には木星のそばを同じように猛スピードで通過します。 カッシーニは、2004年に最終目的地の土星に到着する予定です。 |