科学者達は、パイオニア10探査機が謎のコースずれを起こしたことから太陽を回る新しい物体を発見しました。
研究者達はまだこの物体を確認していませんが、彼らはその存在に自信を持っています。何故なら星間領域に向かって猛スピードで突き進んでいる小さなパイオニア10探査機が明らかにコースをそれたからです。 この観測が他の天文学者によって確認されれば、それは重力効果だけによって発見された歴史上二番目の太陽系の物体になります。 最初のものは、1846年に発見された海王星です。 海王星の位置は、発見よりも59年前から明らかにおかしな動きをする惑星天王星にかかる重力によって予測されていました。 ロンドンのメアリークイーン・アンド・ウェストフィールド大学とジェット推進研究所のチームによって発見されたこの新しい天体は、おそらくKuiper Belt物体でしょう。 この天文学者達は、はるか彼方の宇宙探測機と通信するために設計された1列に並ぶ巨大な電波望遠鏡NASAの深淵宇宙ネットワークで得られたパイオニア10の追跡データを調べました。 1992年12月8日にパイオニア探査機が84億km(52億マイル)離れていた時、彼らはおよそ25日間コースから外れていたことを知りました。 科学者達は、何年間もこのような影響を調査してきましたが、現在彼らの発見を確認するために多くの方法を使って解析を進めています。 数週間で彼らは、その天体の質量の上限値やその位置に関する予測を立てることが可能になると思われています。 初期の指示は、それが大惑星に接近した時に太陽系からはじき出された天体かもしれないということを示しています。 「我々は、このような発見をして非常に興奮しています。それは非常にすばらしい信号でした。」と、メアリークイーン・アンド・ウェストフィールド大学のGiacomo Giampieri博士がBBCニュース・オンラインに伝えました。 もし確認されるならば、冥王星よりも遠い距離で太陽を回る100個以上の氷や岩の物体の1つになります。 それらは惑星としては小さくて、大きくても数百キロメートルですが、天文学者達はそれらが何百万個もの群れになって広大な帯をつくり太陽を回っていると信じています。 最初のものは、1992年に発見されました。 パイオニア10探査機は、1972年3月に打ち上げられその名前の通りに働いてきました。 パイオニア10探査機は、火星と木星の間で太陽を回る岩石破片のリングである小惑星帯を通過した最初の探査機とです。 それが宇宙のこの領域を無事に通過するまで、科学者達は探査機が無傷で通過できかかどうか分かりませんでした。 パイオニア10探査機はまた、巨大なガス惑星(木星)に到着した最初の探査機でもあります。その後パイオニア10探査機は、まだ星間空間は通過してないとしても、太陽の惑星系を効果的に離れた最初の探査機にもなりました。 パイオニア10探査機は現在110億km(68億マイル)離れており、打ち上げから25年経った1997年NASAはその信号のモニターを止めましたが、探査機はまだ送信を続けています。 今年始め科学者達は、この探査機に作用する不思議な力の説明に困りました。 我々の重力に関する考え方に何か間違いがあるという推測に至りました。 ついにこの作用力が探査機を1つの特定方向に押していることを突き止めました。 およそ200万年後、パイオニア10探査機は牡牛座の恒星へ到着します。 パイオニア10号について 1972年3月3日に打ち上げられた木星探査機。1973年12月3日に木星から131,500Kmに接近して木星やその衛星の観測を行なった。1983年6月13日海王星の軌道面を通過して太陽系を離れた。1997年3月31日NASAはパイオニア10号からの信号モニターを止めた。 パイオニア10号ホームページ |