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NASAの火星着陸船が目指している着陸地点は、当初ミッション・プランナーが考えていたよりも険しくて危険であることが判明しました。しかし、マーズ・ポーラー・ランダーを予備の着陸地点に向かわせる予定はないと科学者達が金曜日に述べました。
火星南極近くの着陸地点への到着までちょうど6週間前になったこの着陸船にとって滑らかだと思われる着陸場所を選択するのに科学者達やエンジニア達は既に火星軌道を回っているマーズ・グローバル・サーベイヤーからの事前マッピングデータを使いました。 最新の高解像データは、その選ばれた着陸地点はくぼみや谷間やミッション・プランナーが当初最高許容値と設定していた傾斜角度10度に達する斜面を持つ、もっと複雑な地帯であることを示していると、このプロジェクトの科学者リチャードZurekは言っています。 「我々はこの着陸地点を更に調べていますが、着陸船は安全に楕円形の着陸目標地点（写真参考）に着陸できると考えています。今のところ我々は最初の着陸地点にこだわっていると言っていいででょう。」とZurekは言っています。 この三本足の着陸船が選ばれている帯状着陸地点（写真の楕円形の着陸目標地点）への着陸で犯す危険性は最高でも1、2パーセントだと彼は言っています。 12月3日の着陸直前にこのような危険の中で着陸船をナビゲートする方法はありません、そして科学者とエンジニア達には着陸船を最初の着陸地点に向かわせたままにするのか200キロメートル離れた予備の着陸地点に向かうように速度を落とすのかの操作期間までもう1週間しかありません。 ミッション・チームは、この２つの着陸地点のどちらが安全かを決定するのに最新のデータを使う予定です。両地点とも科学者達の興味をそそる層をなした地帯です。 惑星着陸と宇宙探査目的両方を監督しているミッション・プランナー達は、データの豊富な複雑な地点を望む科学者達の希望と、宇宙船を守ろうと希望するもっと保守的なフライト・エンジニア達の方針とのバランスをとらなければなりません。 ポーラー・ランダーに関する最終決定は来週にはなされます。それはフライト・エンジニア達が10月30日のスラスター燃焼の準備に十分な時間が取れるようにする為です。それが2つの着陸地点のどちらに向かわせるかを操作する最終チャンスとなります。 両地点を覆っている二酸化炭素の霜がこの選択を面倒にしているとZurekは言っています。「何が影で何が地表を覆う霜なのかを判断することが難しいのです。」と彼は言っています。 しかしミッション・チームは、マーズ・グローバル・サーベイヤーからの新しいデータに極端に危険だいう兆候は何も認めておらず、パニックになる感覚も持っていないと彼は言っています。 「この地帯全体に巨大な岩がゴロゴロしているとは言いませんが、もっと大事なことは、実際その表面に降り立った時そこの物資がどんな物なのかを知らないのですから層をなすこの地帯のどの地点に向かっても危険が存在するということです。それが我々がそこに行きたい理由です。」とZurekは言っています。 マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮った着陸地点 紫色の楕円形が初めの着陸地点：白色の楕円形は予備着陸地点 |