|
昨年予測された流星嵐は発生しませんでした。実際は1998年のしし座流星群は通常よりは激しかったですが、何千もの流星のカウントの公式報告はありませんでした。
ほとんどの流星観測者が数えたのは、ピーク時近くでもせいぜい1時間に最高で200から250個でした。 さらに、その光景のピークは予想時間よりも16時間も早まったのです。だから、私がいた東テキサスでも、最高で1時間に25個の流星を数えることができました。 それはそう悪い数ではありません。特にそれが火球だったら1時間に1個でも感激するからです。 私は大流星嵐を見れなかったことはがっかりしましたが、明らかに活発だった流星群を見れて満足でした。 文学者達は、1999年のしし座群がどのようかを予測する為に過去のしし座流星嵐と1998年のしし座流星群を比較することで彼らが考えていたモデルを更に正確にしています。 個別の多くの予報によると、今年のしし座流星群のピークは11月18日午前2時8分（世界時）日本時間で18日午前11時8分になるはずです。この時間は西アジア、アフリカ、ヨーロッパでの朝の観測者に適しています。アメリカでは、11月17日午後9時08分ESTに当たります。 明らかにこの時間は理想的ではありませんが、完全に昼間に起こるということでもありません。 北アメリカの観測者は、この予測時間と18日の夜明けの間に流星を観測するといいでしょう。 昨年我々が知ったように、しし座流星群は悪名高く予測しにくいものです。 ストリームの内の流星体の分布は不規則です。テンペル・タットル彗星が1998年1月に地球に最接近した後、その塵雲は通常の量の300倍から10,000倍も集中しています。 したがって、11月18日のUTピーク時の両側で観測が可能になることも考えられます。ピークは短時間に突然バースト的に活発になるかもしれません。 どこを見ればいいのですか？何をすればいいのですか？ しし座の「獅子の大鎌」（ライオンの頭部）から出現する流星を探して下さい。それは今年のその時間には夜中までに東の地平線からはっきり登っています。地球の夜側がその軌道と直面し始める午前1時30分までには、しし座は完全に上がっています。 ピークであろうとなかろうと、この時間には非常に多くの数の流星が見えるかもしれません。特に輻射点が東の空に上っている途中に見えるでしょう。 アメリカでは午前4時ごろ起こります。今年はまた大きくなった月がありますが、輻射点が上る前に沈みますので流星の観測を妨げることはありません。 しし座の頭の輻射点から出現すると言っても、この領域だけに全ての注意を払わないようにして下さい。 しし座流星群は、大空のいたる所で見られるかもしれません。 唯一間違いない要素は、流星の起点から終点までの経路がしし座の方向に向いているということです。そうでない流星をみたならば、それはしし群ではなくて散発流星です。 それから、流星嵐が起こったとしてもしし座流星が降ってくるのではないかと心配はしないで下さい。これまでにしし座流星が落下したという記録はありません。なぜならそれは小さな粒子なので、大気圏に突入して灼熱の炎から燃え残るものはないからです。 地上の観測者にとって唯一考えられる危険は、空を見上げて首がこわばることと、長い時間寒風にさらされることです。 暖かい毛布、ラウンジチェアかスリーピングバッグ、それと暖かいココアかコーヒーを持参することを強くお勧めします。 今後のしし座流星群はどうなりますか？ 専門家の中には、これから4〜5年間は通常よりも活発になると予測している人達もいます。 2000年のしし座流星群のピークは、西半球の観測者に適しています。 しかし残念なことに、小さくなっている月が出ています。そしてそれは最悪な位置ちょうどししの頭部にあります。 しかし、これから数年間はしし座流星群は見る価値がないと決めこむのは賢明ではありません。 |