NASAのスターダスト探査機は、地球へ彗星のサンプルを持ち帰る7年間のミッションの中で最も重要なマニューバーを無事完了させました。そのマニューバーとは、1週間に3回スラスターを燃焼させてその軌道の形を変えることです。
NASAジェット推進研究所のフライト・エンジニア達は、1億6500万ドルのスターダスト探査機は午後1時30分EST頃にそのロケットを33分と36秒間燃焼させ、それは全て地球との通信がブラックアウトの時に行なわれたと言っています。 このオペレーションは、探査機の速度を秒速561フィート(170メートル)だけ減速させる為のディープスペース・マニューバーと呼ばれる最後の部分でした。 変化量が非常に大きい為にエンジニア達は、12月18日と20日それから今回の土曜日と3回に分けて行なう方法を選んでいました。 「ほとんど完璧にうまく行きました。3回の燃焼に分けることは素晴らしい結論でした。我々はとても幸せな気分です。」とJPLのフライト・ディレクターでこの計画のマネージャーのトムDuxburyは言っています。 エンジニア達はまだ、ディープスペース・マニューバーの非常に小さな誤差を補うためのクリーンアップ燃焼を実施する必要があります。 クリーンアップ燃焼とは、スターダスト探査機の速度を秒速3フィート未満(1メーター未満)で変化させるものだとエンジニアは言っています。 スターダストは、ミッション中にもう2回のディープスペース・マニューバーを実施しますが両方とも非常により小規模のものです。 1回目は彗星Wild-2を標的とするときで、2回目は汚れた雪玉のサンプルを地球に持ち帰るときに行なわれます。 「変化量大きさの点で言えば、今回のマニューバーがはるかに困難でした。」とDuxburyは言っています。 スターダスト探査機は、2004年1月2日に彗星Wild-2の傍を飛行して、初めて彗星の物質のサンプルを集めて自動で地球に持ちかえります。 2002年の2月22日と7月にも、この探査機は宇宙を流れる宇宙塵を収集します。 この探査機は、軽量エアロゲル(泡ガラス)を載せた収集皿の中に非常に小さい粒子を閉じ込めます。 スターダストは、収集を開始する為に進路に対して正面に向くように動きます。 「この考えは、流れに対して収集器の露出面を最大にする為です。」と スターダスト計画のマネージャーのケン・アトキンスは言っています。 2006年にサンプルを収集したカプセルを投棄します。カプセルにばユタ洲に軟着陸するようにパラシュートが付いています。 スターダスト・ミッションについて スターダストのホームページ |