NASAのマネージャーは、局がハリケーンの問題に対処している間、10月に国際宇宙ステーションに送る安定化ジャイロスコープに関する問題を再検討したと、当局が述べました。
その結果、シャトル・ディスカバリー号を格納庫から出して外部燃料タンクと2本の固体ロケットブースターを取り付ける為に近くのロケット組立ビルに移す作業は、これらの問題を解決させるために来週まで保留されます。 しかしディスカバリー号の進行スケジュールは2週間以上の余裕をとってある為に、NASAのマネージャーは10月5日の打ち上げスケジュールに間に合わせることに楽観的な見方をしています。 ディスカバリー号は、現在9月8日のャトル・アトランティス号の宇宙ステーション物資供給ミッションのおよそ1ヶ月後に打ち上げられる予定となっています。 ディスカバリー号の貨物は、コントロール・モーメント・ジャイロスコープを収納するZ1トラスです。 このジャイロはステーションを安定させ、必要な場合に燃料効率を再適合させます。 しかし、エンジニア達はスピニング・ジャイロの回転速度を監視するセンサーのエポキシを使った取り付け部に問題が出る可能性があることを発見しました。 いくつかの温度試験の際に、ホール効果センサーと呼ばれるこのコントロールモーメントジャイロスコープ・コンポネントの予備機が、非常に低温で故障したとNASAのスポークスマンのジェームズHartsfieldは言っています。 「現在、エンジニア達はZ1トラスのジャイロも同様な故障を起こす可能性があるとして作業を行っています。」 STS-92の打ち上げマネージャーであるミシェルBrekkeは、Spaceflight Nowに、Z1トラスは4台のコントロール・モーメント・ジャイロスコープと2台のホール効果回転速度センサーを備えていると伝えています。 氷点下60度程度の超低温では、エポキシが縮んで故障する可能性があります。 通常動作では、ジャイロのヒーターが氷点下以上に保ちます。 しかし、Z1トラスのジャイロは来年始めにアメリカの実験室室モジュールDestinyがステーションにドッキングするまでは動かされません。 研究室モジュールが到着するまで、このジャイロは、サバイバル・モードと呼ばれる状態にあり最小のヒーターで維持されます。 現在のヒータースケジュールでは、研究室モジュールが到着するまでの5ヶ月間は消費電力を最小にする為にサバイバルヒーターが定期的にオンオフを繰り返しすことになっています。 す。 その為にZ1のジャイロは、接着が剥がれる可能性がある低温にさらされることになるとBrekkeは言っています。 1つの解決策として、サバイバルヒーター・システムのサーモスタットをリセットして温度が下がらないようにする方法があります。 それにはおよそ2週間を要しますが、その作業はシャトルの打ち上げ準備と平行して行えるので10月5日EDTの打ち上げ日程には影響を及ぼさしません。 NASAがケネディ宇宙センターの海岸沿いの発射台に2機のシャトルを置くこと非常に珍しいことです。 最初にそうなったのは、ディスカバリー号がハッブル宇宙望遠鏡を運んで飛び立った1990年の打ち上げの時でした。 シャトル・アトランティス号は、9月8日の宇宙ステーションへの飛行に備えて現在は発射台39Bに置かれています。 NASAのマネージャーは、ディスカバリー号を月曜日にロケット組立ビルに移して、STS-92ミッションの打ち上げの為に8月28日に発射台39Aに置く予定でした。 問題は、ハリーケーンの接近中に2機のシャトルをロケット組立ビルに避難させるのにどれくらいの時間を要するかです。 NASAは、最近必要なときには3機のシャトルを格納できるようにロケット組立ビルを改修しています。 NASAはシャトルを移動させる運搬車クローラーを2台持っていますが、同時に運用できる要員がいません。 つまり、ハリケーンが近づけば運搬車の地上要員は連続で働かなけばならず、NASAマネージャーも後退決定を非常に早く出さなければなりません。 |