スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げは、作業員達がエンジン・コンパートメント内にある問題のバルブを取り替えられるように、火曜日午前(日本時間)まで再度延期されたとNASA当局が少し前に発表しました。
火曜日の新しい打ち上げ目標時刻は午前9時05分(日本時間)となっています。 ディスカバリー号の主推進システム内にある液体酸素ポゴ・バルブと呼ばれる装置は、推進燃料の流量を調節して打ち上げ時の振動を弱める働きをします。 管制官は、木曜日のカウントダウン試験の際に、このバルブがのろのろと働いたと報告しました。 更なる解析の結果、このバルブは打ち上げ前に取り替える必要があると決定されました。 ディスカバリー号の窮屈なエンジン・コンパートメント内での調査は続いています。 取り替え作業が完了すれば、新しいバルブに漏れがないか確信する為に質量分析試験が実施されます。 この事は、このようなバルブが取り替えられた際にはヘリウムを使ったシャトルの配管精密漏れ試験の実施が必要だとしているNASAの規則に当局が反する必要があります。 しかし、ヘリウム漏れ試験の実施には更に長い時間が必要で、打ち上げを更にもう1日か2日遅らすことになり、宇宙局が決めた事はできなくなります。 今日予定されていたディスカバリー号の打ち上げは、エンジニア達が前のシャトルのミッションで設計通りに働かなかったボルトの問題も併せて2つの点検の為に取り消されました。 ボルトの問題は今夜評価されます。 |