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スペースフライトナウは
強風の為シャトル・ディスカバリー号打ち上げは延期。
という記事を報じています。

週末にかけて技術的問題は解決されましたが、今度は打ち上げ台の強風の為にエンジニアがシャトルに燃料装填できずに、ディスカバリー号は今日も打ち上げられません。

第100回目のシャトルの宇宙ステーション組立ミッションの打ち上げは、天候が許せば今日午前9時5分に行われる予定でした。

ケープカナヴェラル空軍基地第45航空団の気象予報は、明日も強風と下層雲ので打ち上げが延期される確立は70パーセントと予測しています。

状況は木曜日(日本時間)には、大幅に回復して打ち上げが可能になる確率は70パーセントと予測されています。

NASAは、エンジニア達に休息を与える為に、通常は連続打ち上げのスタンバイは2日までしか行いません。

しかし宇宙局のマネージャは、天候や他の要因によっては、連続3日のスタンバイもあり得ると言っています。

NASAは当初、空軍の通信衛星を運ぶアトラス・ロケットの10月13日の打ち上げに場所をあける為に、ディスカバリー号の打ち上げ延期の猶予を木曜日までしか持ちませんでした。

ケープカナヴェラル空軍基地から打ち上げられるシャトルと無人ロケットは、同じ追跡システムを共有しており、異なるミッションの設定を変更するのに1日以上を必要とします。

しかし、空軍当局も技術的問題の為にアトラスの打ち上げが来週まで遅れることが判り、ディスカバリー号に今週内の延期猶予を与えました。

現在の考え方では、必要であれば明日と明後日まで打ち上げスタンバイを続けるとNASA当局は言っています。

その時点で、打ち上げチームは1日おいて土曜日に試みるか連続で金曜日も試みるか決まるでしょう。

今日の中止は、エンジニア達がディスカバリー号の外部燃料タンクのチップに酸素ガス・ベント・アームを回転させることが出来なかった為に命令されました。

NASA TV が通称「ビーニー帽(つばなし帽子)」と呼んでいるこのベント・アームは、タンクが超低温推進剤で装填された後に吹き出る酸素蒸気が流れ出て危険な程に凍って固まらないようにする為にタンク頂部を覆います

それは、打ち上げ2分55秒前に回転してタンクから離れます。


所定の位置にある時の酸素ガス・ベント・アーム(通称ビーニー帽)

ビーニー帽は、午前2時頃までに所定位置に回転されるはずでしたが、週末からの寒冷前線による強風の為にそれができませんでした。

NASAの42ノットの安全基準を超えて、44.6ノットの突風が吹き荒れました。

ビーニー帽のアームが回転していれば、午前5時には定刻通りに燃料装填が開始されているはずでした。

しかし、午前8時に燃料装填開始の時間切れとなり、1時間後にNASAのミッション管理チームは24時間の延期を決定しました。

ディスカバリー号の打ち上げは、最近では最も困難な状況となっています。

外部燃料タンクのボルトの不具合に関する心配と、エンジン・コンパートメント内の震動抑圧バルブの動作不良で打ち上げは延期されていました。

週末の作業でバルブは交換されて漏れ試験も完了していました。外部燃料タンクのボルトの不具合は、過去の写真ファイルを調査した結果、過去にも十数回同様な不具合が起こっている事が確認されて、NASAのマネージャーはボルトがタンク分離時に完全に引き込まなくても安全であると決定していました。



上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://spaceflightnow.com/shuttle/sts092/001009scrub/

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