ディスカバリー号のクルーは 太陽調査衛星スパルタンの放出に成功
日曜日の朝、トムChapinの曲「This Pretty Planet」で目覚めた後、シャトルのクルーは、9日間の飛行の主なミッションのうちの1つである「スパルタン衛星の放出」の準備を行いました。 宇宙飛行士スティーブン・ロビンソンは、同僚飛行士スコット・パラジンスキーと一緒に、50フィートのロボット・アームを使って、太陽のコロナ(太陽の大気の熱い外側の層)のデータを収集するスパルタン衛星の宇宙放出に日本時間今朝午前4時ごろに成功しました。 この人工衛星は、火曜日に回収される事になっています。 このスパルタン衛星は、昨年11月に日本人飛行士の土井さんが搭乗したSTS-87でも放出が試みられましたが、放出後に衛星のトラブルで作業は中止されました。その後、スピンしながら宇宙に漂うスパルタン衛星を回収する為に、土井飛行士とスコット飛行士により素手で衛星をつかんで回収するという大胆な船外活動が試みられ世界中に中継されて話題を呼びました。 土井飛行士のスパルタン衛星を回収作業 http://www.cnn.com/video/tech/1998/11/01/obrien.spartan.advancer.rm56.rpm 昨年の記事から 1997年11月22日 コロンビアから放出されたスパルタン衛星は自動起動シーケンサが反応しなかった為 フライト規則により直ちに回収を試みられましたが、その際にロボットアームがスパルタンを不用意に 押した為に、衛星がスピンを始めました。 乗組員は1時間近くを費やして回収作業にあたりましたがうまくいかず、最終的に、ミッ ション管制室は、スパルタンからシャトルを離すように指示しました。回 収作業は可能であれば月曜日に再度行いたいとしています。また、火曜日に予定されて いるスコット飛行士と土井飛行士の船外活動のミッションの間にスパルタンを手で 回収する作業も検討しています。土井飛行士の船外活動は日本時間25日午前8時すぎ に予定されています。 1997年11月23日 NASA はスパルタン衛星を回収する手段としてスコットスペシャリストと土井スペ シャリストの船外活動で、手で掴んで回収することを決定しました。この作業は日本時間 25日火曜日午前9時15分頃に行われ、二人はスパルタン衛星を手で掴んで衛星のスピン を止め可能であればシャトルのペイロードベイの方へ下げます。二人は5ヶ月前にこの 作業の訓練を受けていますが、衛星がスピンしていない状態での訓練でした。 1997年11月25日 スコット飛行士と土井飛行士は、頭上でゆっくりと回転しながら近づいてくるスパル タンをおよそ2時間も待ち、日本時間午前11時9分にスパルタン衛 星を手でつかみ、ペイロードベイに降ろしてつなぎとめて衛星回収に成功しました。スパルタ ン回収後は、本来の任務の実験を出来る限り行い1時間延長して16時15分船外活動を終了しました。 |