先月、コロンビア号の飛行中に起きた電気ショートが2機のロケットエンジンの重要なコンピューターを遮断させたことで、NASAは、トラブルが発生する可能性のある電線をチェックする為に、スペースシャトル・エンデヴァー号の次のミッションを延期します。
NASAのスポークスウーマンのリサ・マローンによると、精巧な宇宙レーダーで地球表面を測量するエンデヴァー号のミッションは、9月16日から少なくとも10月7日まで延期されます。 「それは、慎重なる行動です。」と、彼女が述べました。 専門家達は、シャトルの長さ60フィート(18.2メーター)のカーゴベイの壁の後ろに配線された電線の中に、先月5日間のミッションから帰還した後でコロンビア号で発見されたような絶縁皮膜が損傷した電線がないかを検査します。 この電気回路のショートは、7月27日の打ち上げ直後にコロンビア号のメインのエンジンのコンピューターを一瞬遮断しました。 もう一台のコンピューターが故障していたら、シャトルの乗組員にとって非常に危険な緊急着陸を強いっていたかもしれません。 NASA当局は、専門家達が飛行前準備の時にこの電線を踏んでその絶縁皮膜が傷つけられたと思っています。 NASA艦隊の4機全てのシャトルが、同様な電線トラブルがないかチェックされます。 エンデヴァー号での作業は、専門家達がシャトルのカーゴベイの下の電線の束に近づく為にこのミッションの2億2000万ドル宇宙レーダーをどかしたり戻したりするので、より長い時間がかかります。 この打ち上げの延期はまた、10月14日に予定されているシャトル・ディスカバリー号によるハッブル宇宙望遠鏡の臨時修理ミッションにも影響を及ぼしそうです。 「我々は、1週間に2機のシャトルを打ち上げることはできません。何らかの影響はありそうです。」と、局のスポークスマンのブルース・バッキンガムが述べました。 つぶれたネジの頭と絶縁皮膜が裂けた電線 関連記事 |