新レーザー支援技術を使って火星の地表の下を覗いてみることで、NASAの科学者達は、大量の水が流れて形成されたかもしれない、広大な古い水路を発見したと宇宙局は金曜日に発表しました。
NASAはまた、火星表面の劇的なシミュレーションビデオも公開しました。この息をのむようなビデオは、見る人をアメリカ大陸ほど長くて深い割れ目のマリアナ渓谷や、5大湖と同じくらいの水量を持つ北極冠の上へ連れて行ってくれます。 「これは、まさに壮観で超現実的な風景です。我々は本当の火星を見ています。SFを現実にしたのです。」と、NASAの科学者のジムGarvinがCNNに話しました。 ヘラス衝突盆地を横切るシミュレーション(QuickTime movie) 北極冠上空を飛行シミュレーション(QuickTime movie) 巨大マリアナ渓谷を通過シミュレーション(QuickTime movie) マーズ・グローバル・サーベイヤーのデータから得られた火星内部の画像で見つかった地下水路は、火星が若かった頃に大量の水が流れたことで作られた可能性があると、NASAの研究者達は言っています。 「これは、人体内をMRI(Magnetic Resonance Image 磁気共振画像)で見ているようなものです。地表を掘削調査することなく、宇宙で見える物の下側を我々は見ることができます。」と、NASAのゴダード宇宙飛行センターで研究しているGarvinは言っています。 軌道探査機からの新しいデータはいくらかのポイントおいて、北の平らな低地は激しく熱っせられて急速に冷却され海洋を作るほどの洪水でびしょ濡れになった地史を持っていることを示唆しています。 「この惑星は、かなり隆起しています。」とGarvinは言っています。 北方の低地帯の地下水路は、マリアナ渓谷やChryseやカセイ谷地域から流れてきているのかもしれませんと、NASAの科学者達は言っています。 研究者達は、MGSからの重力と標高測定値を使って、幅およそ125マイル(200km)長さ1,000マイル(1,600km)以上のこの水路を見つけました。 地表や地下の水路を大量の水が流れ、後に堆積物で埋まってしまったという説がこの地形の姿を説明できます。 水路の規模が大きいということは、北方の低地帯が急速に水で満たされたことを示唆しています。 過去に大量の水が存在した公算は、火星の過去は活発ではなかったのかと考えていた惑星科学者達を興奮させています。 「古い水脈は海洋に流れ込んでいた可能性があり、火星の原始時代には生命が存在したかもしれないと私達は信じています。」とGarvinは言っています。 軌道探査機のレーザー装置を使った重力と地形の測定は、火星の地殻について多くの事を明らかにしています。 厚くて堅い層は、内部融解と熱損失に関する地質的な手がかりを提供しています。 「地殻層厚図がそれを示しています...火星は、2つのはっきりとした地殻区域を持っています。」と火星研究者のマライアZuberは声明で述べています。 南の高地やTharsis火山区の地下の地殻は、50マイル(80km)の厚さがあると推測されており、南から北へいくにしたがって徐々に薄くなっています。 しかし、北の低地や南の高所のアラビアTerra地域の地殻は、一貫しておよそ22マイル(35km)の厚さです。 1億5000万ドルのマーズ・グローバル・サーベイヤー・ミッションは、1996年に開始され、翌年から、火星のマッピングを開始しました。 古代水路の画像はここで入手できます。 火星の地殻断面の画像はここで入手できます。 マーズ・グローバル・サーベイヤー関連記事 |