NASAエンジニアによる大急ぎの修理のおかげで、深宇宙ミッションで苦しんでいた実験探査機の動力飛行が再開しました。
7ヶ月間の迷走飛行の後、復活したディープスペース1は、2001年9月に彗星とランデブー行う予定を達成出来るチャンスを得たとミッション・エンジニアのマークRaymanが言っています。 「この全計画は、これまでで最も挑戦的な計画の1つであり、最も感動的な救出された無人探査機計画の1つです。」とRaymanはミッションのウェブ・サイトに書き込んでいます。 ディープスペース1は、その一次ミッションを完了した2ヵ月後に、一連の新技術を試験している最中、突然そのスタートラッカー・ナビゲーションシステムの使用を停止しました。 ミッション・エンジニア達は、スタートラッカーでなくオンボード・カメラのコンピュータープログラムを書き変えることで、何とか探査機の方向感覚を取り戻すことができました。 この新しい方法は、基準星の写真を撮ることで部分的に探査機の向きを定めることを可能にするものですと、カリフォルニア州パサデナのNASAジェット推進研究所で働くRaymanは言っています。 NASAによると、ミッション管制官がこの斬新な修正方法を試験したところ、ディープスペース1は今週いっぱいイオン推進装置を作動させているということです。 このチームは、ディープスペース1に彗星ボレリーと接近遭遇させるチャンスを与える為に、7月の推進再開を準備するグランプリを目指して選出されましたとRaymanは言っています。 しかし長期の中断の為に、ディープスペース1が3月に予定しているウィルソン-ハリントン彗星とのランデブーは駄目になりそうです。 1998年に打ち上げられたディープスペース1は、1999年7月の小惑星9969ブライユとのフライバイは何とか行っています。 ディープスペース1探査機は、現在地球からおよそ1億9600万マイル(3億1500万km)離れた位置にいます。 ディープスペース1関連記事集 |