NASA探査機は、これまでで最も小惑星に近づきましたが、そのカメラが狙いを外して軌道を回る巨大な岩石のクローズアップ写真は撮れなかったことが明らかになり科学者達をがっかりさせています。
ディープスペース1探査機は、水曜日の夜に小惑星ブライユの10マイル以内を接近飛行しましたが、送られて来た写真には空の宇宙が写っているだけだったと、NASAジェット推進研究所のこのプロジェクトの科学者ロバート・ネルソンが述べました。 「カメラの照準ミスに類似するもので、何もない所を写してしまいました。この仮説が主張されるかどうかというのは、あまりエキサイティングなことではありません。」と彼は述べました。 昨年10月に打ち上げられ、未来の深淵宇宙飛行の為に新しい形式の技術試験をおこなうように設計された樽形で8フィートの探査機は、その 1億5200万ドルのミッションの主要目的を全て果たしているとNASAは言っています。 そして、まだいくらかの科学データが送られて来るかもしれません。 イオンと呼ばれる荷電粒子を分析する観測機器は正常に動作しているようです。 そのようなデータが、この岩の構造を計算する研究者を助けます。 試験されている技術の1つに探査機の進む進路を自身で設定させるセルフ・ナビゲーション・システムがありました。 しかしこのシステムは、午後9時46分にこの小惑星を35,000mphで接近遭遇する20分前にカメラの岩石の照準を失わせたとNASAが述べました。 「この小惑星接近遭遇全体が、純粋におまけでした。」と、ミッション副マネージャーのマークRaymanは言っています。 「このミッションの目的は、この接近遭遇の前に既に達成されています。それは、将来のミッションのためのハイリスク技術の試験でした。」 特に太陽を回る不規則な軌道を持ち時折惑星と衝突する何千個もの小惑星はほとんど知られていないので、この空の写真は科学者達にとっては期待外となりました。 6500万年前に地球に衝突した小惑星が恐竜絶滅の原因になったと信じられています。 この接近飛行は、地球と火星の間の地球から1億1700万マイルの所で行なわれました。 |