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1月15日のCNNの記事
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NASAは今年、宇宙望遠鏡を海洋に墜落させる軌道に持ち込まなくてすむかもしれないと当局が言っています。いま、エンジニア達はこの宇宙望遠鏡を安全な軌道に維持させる方法を発見しました。 宇宙局は、今年3月中頃にコンプトン・ガンマ線望遠鏡のミッションを終了させる準備していました。 しかし当局は、自分達はこの35,000ポンドの宇宙望遠鏡の航法装置が故障したとしてもバックアップ装置を使って操縦できると考えています。 エンジニア達は、当局が6億ドルの宇宙望遠鏡の運命を決定できるように4月初旬までにNASA本部にこの計画を提示することになっています。 「我々は、この宇宙望遠鏡を直ちに降ろす必要があるとは考えていません。軌道から外すことは一回限りです。全ての代替案を検討することが賢明な方法です。」とゴダード・宇宙飛行センターの宇宙科学オペレーション副マネージャーであるプレストンBurchは言っています。 1991年にシャトル・アトランティス号で宇宙に運ばれたコンプトン宇宙望遠鏡は、少なくとも2年間、宇宙の激しく高温の天体から放射されるガンマ線を調査するように設計されていました。 この宇宙望遠鏡は、ほぼ9年間は安定して稼動してきましたが、昨年12月に3台のジャイロスコープのうちの1台が故障して心配が持ちあがりました。 当局は、もう一つでもジャイロスコープを失うとコンプトンを無人の海洋へ誘導できなくなるのではないかと恐れていました。 数週間の研究の後エンジニア達は、小型推進器の使用と宇宙望遠鏡の制御を助ける一定スピンに陥らせるような別の操縦で宇宙望遠鏡を誘導できると考えています。 「我々が解析した結果、それは非常に安定していて実行可能であるように思われます。我々は、たとえもう1つか2つのジャイロスコープを失っても安全に自信をもって降ろすことができると考えています。」とBurchは言っています。 大気圏で燃え残った宇宙望遠鏡の破片は、幅16マイル長さ964マイルのエリアに広がって落ちてくる為に、NASAは安全に確信を持つことが必要です。 NASAが宇宙望遠鏡を無人の海洋に誘導できる限りは、人々に危険はありません。 しかしこの宇宙望遠鏡が誘導できなくなり無制御で落ちてくる場合は、犠牲者か負傷者がでる確立は、計算によると1,000の1あります。 Burchは、この宇宙望遠鏡は今は良好な状態であり、残っているジャイロスコープにもトラブルの兆候はないと言っています。 もし誘導装置が壊れれば、この宇宙望遠鏡は数年間は軌道に残っていますが、次第に高度を失って、ついには地球に墜落します。飛行経路内にある人が住んでいる地域はどこでも危険です。 NASA本部は、提案されるバックアップ方法を使っても危険性が大きいのかどうか決めなければなりません。 もし危険が大きいとした場合は、ゴダードはコンプトンのミッションを6月に終了させる準備をするでしょう。 「安全性はまだ最低ラインです。確かにいくらかの心配は減りましたが、我々はまだ提案される計画を受け入れていません。何がなされるのかを述べるのは時期尚早です。」とNASA本部のスポークスマンのドン・サヴェージは言っています。 科学者達は、彼らが重んじるこのガンマ線宇宙望遠鏡に執行猶予が与えられることに期待しています。 コンプトン宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線望遠鏡と並んでNASAのいわゆるグレート宇宙望遠鏡の1つです。 「科学チームは、彼らが成功することを非常に期待しています。私が言える限りでは、事は非常にうまく進んでいるように見えます。」と ゴダードのプロジェクト科学者のニールGehrelsは言っています。 コンプトン宇宙望遠鏡の現在位置は J-Track2.5で知ることができます。J-Track2.5のMAP上ではコンプトンは GRO と記されています。 コンプトン・ガンマ線望遠鏡のページ |