火星の軌道を回っているNASAのマーズ・グローバル・サーベイヤー探査機に搭載された姿勢制御反動ホイールの1つが故障したと宇宙局が言っています。
来週その初期のミッションを完了する探査機は、主ホイールが停止した後に予備の反動ホイールに切り替えました。 NASAは、グローバルサーベイヤーは引き続きマッピングを続けていると言っています。 探査機からの工学データは、1月18日に電気ショートがX軸の反動ホイールを自動停止させたことを示しています。 正常状態では探査機の姿勢は、X軸Y軸Z軸の三つのホイールの回転によって安定します。 その後1月24日に試みられたX軸反動ホイールの再起動作業の結果は、エンジニア達に、電気回路のショートで反動ホイールの7アンペアのフューズがとび、反動ホイールは永久に使えなくなったと思わせています。 もしあと1つでも反動ホイールが故障すれば探査機は、以前のマリナーやバイキング探査機のように適切な姿勢を維持する為に姿勢制御スラスターを使わなければなりません。 しかし、それは搭載推進剤の残りの量によって探査機の使用寿命を制限しすることになります。 来る1月31日にマーズ・グローバル・サーベイヤーは、687火星日をかけた予定された科学目的を全て完了させ、初期のミッションを終えることになっています。 これから14ヶ月間も科学観測の運用は続けられ、将来の着陸地点の観測や外部研究員によって選択された地点の観測結果を得る作業が行なわれます。 以降の期間の運用は、カリフォルニア州パサデナのJPLとコロラド州デンバーのロッキード・マーティン航空宇宙社の人員によってなされ、2004年1月に打ち上げられる火星探査ローヴァーの着陸ミッションの間はグローバルサーベイヤーはテレメトリー中継衛星の役割を演じることになっています。 グローバルサーベイヤーは、デルタ2型ロケット搭載されてケープカナヴェラルから1996年に打ち上げられました。 ミール宇宙ステーションのこれまでの記事 |