ディープスペース1は、探査機の進路決定を援助するセンサー恒星追跡装置の予期せぬトラブルに反応して11月11日から保護セーフモードに入ったままです。
この装置は、1億5200万ドル・ミッションの核となる十数個の新技術の1つではありませんが、ディープスペース1が1年前に打ち上げられてから 理由はわかりませんが搭載コンピューターへ時々探査機の進路を通知しなくなっています。 これまでは、1時間以内に(大抵は1分以内に)回復していました。しかし今回は、このセンサー適切な機能に回復していません。 11月11日にディープスペース1をセーフモードへ入れたソフトウェアを修復する試みが何度も試されました。セーフモードは重要な装置を除いて全システムのスイッチを切ります。恒星追跡装置自身も切ってしまいます。また高利得アンテナも切り離されます。 11月12日に飛行管制官は予定された探査機との通信セッション中にこのトラブルを発見しました。それは現在低利得アンテナを使って行なわれています。 この問題は調査中ですが、その原因はまだ究明できていません。 探査機の状態の情報が送られてきて解析されるまでしばらくの間、ディープスペース1は待機モードに入ったままになりそうです。 プラズマの動きの方向やエネルギーや組成を測定するように設計されている探査機搭載の惑星探査プラズマ実験装置(PEPE)も、故障で苦しんでいます。プラズマは荷電粒子の集合です。 NASAのジェット推進研究所での広報によると、この装置は彗星が発生させた複合イオンの組成を測定することができないかもしれないということです。 ディープスペース1は、延長ミッションとして2001年に2つの彗星とフライバイを行なう予定です。 JPLのディープスペース1は、現在地球から1億5000万のマイル(2億4100万キロメートル)の距離にいます。 ディープスペース1について |