NASAは、障害を起こして地球と太陽の間で止まっていた10億ドルのSOHO太陽観測衛星との通信を再確立させました。
NASAは、6月24日に衛星との通信が急に途絶えてから絶え間なく、衛星との通信復帰を試みてきました。7月下旬、天文学者達がプエルトリコに設置されている電波望遠鏡を使って衛星の位置を突き止めましたが、通信復帰までには至っていませんでした。 通信は、SOHO衛星が、オーストラリア、キャンベラにあるNASAのディープ・スペース・ネットワーク局から送られた信号に応答した月曜日のアメリカ東部時間6時15分に再開しました。 衛星との通信は断続的で、受信されたデータはないと当局者は言っています。 ミッションの科学者達は、SOHOがダメージを受けているのかどうか、或いはそのコントロールを回復させる事ができるかどうか解っていません。宇宙局も又、SOHOが将来太陽観測ができるようになるのかどうか解っていません。 SOHOはNASAとヨーロッパ宇宙機構の共同プロジェクトです。 7月にNASAが発表したした第一次報告書では、命令系統のフトウェアーとコンピューター制御システム上の欠陥が衛星を操縦不能にしてスピンに陥れたとしています。ミッション管制官達は、衛星が動いて太陽の方を向かなくなり、ソーラーパネルがそれ以上電力を通信装置に供給しなくなって、SOHOのアンテナも地球を向かなくなったと思っています。 NASAは、スピンしている衛星がいつかは太陽との適切な角度に戻り、ソーラーパネルが搭載されているバッテリーを充電できるだろうと信じています。 SOHOは1995年に太陽の研究の為に 地球と太陽の間の地球から100万マイルの距離にある L-1 ポジションとして知られる宇宙の位置に打ち上げられました。 SOHOは、1998年のはじめに、最初の2年間のミッションを完了しましたが、太陽を研究する科学者達が、更に数年間の運行継続を望んでいました。 |