地上管制官達は、SOHO太陽観測衛星からの信号がミッションを延長できるかもしれない新しい希望を与えていると語りました。
衛星は要求に答えて温度と電子データを地球に送り返してきました。 「これは、SOHO衛星を見失ってから聞いた最高にいいニュースだ。」とヨーロッパ宇宙機構ESAの科学ディレクターのロジャー・ボネットは声明文の中で語りました。ESAとNASAはこのプロジェクトのパートナーです。 SOHO衛星は太陽を観測する為に宇宙の90万マイル離れた所に送られていました。しかし、6月24日この10億ドルの衛星と全ての通信が途絶えました。 その後この衛星はレーダー技術によって位置が突き止められ、エンジニア達は衛星が1分間に1回の割合で回転していることを知りました。この回転が、ソラーパネルの発電を阻止しているのです。 しかし、数週間かかって太陽との角度が変化し、少なくとも部分的にはソーラパネルが作動するようになりました。この事が先週、ESAやNASAがSOHOとの無線通信をできるようにしたのです。 彼らは、搭載されているバッテーリーを一部でも充電して、何とか衛星の状況を示す情報を送らせるように努力しています。 次のステップは燃料の解凍 「チームは次の手順として、現在摂氏0度のヒドラジン燃料の解凍を試みる作業を行っている。」とゴッダード・スペースフライト・センターのSOHOリカバリーチームは声明文で述べています。 燃料の解凍は管制官達に衛星の制御を再確立させます。燃料解凍作業は今週遅くに両方のバッテリーがフル充電された後に試みられます。 リカバリーチームを指揮するESAのエンジニアのフランシス・バンデルブッシュは「衛星の状況は予想していた通りに良好だ。」と述べています。 衛星は、L1ポジションと呼ばれる位置に止まっています。この位置はおよそ100万マイル離れた所にあり、物体の地球に対する相関位置がずれにくい重力的に安定した位置です。 当所のミッションは完了している SOHO衛星は、トラブルが発生した時には、既に当所のミッションを完了していました。 宇宙にいる間に、SOHO衛星は、太陽に突っ込む2つの彗星、太陽の巨大なトルネード、太陽表面の磁場のじゅうたん、表面下を流れるプラズマの河などを発見してきました。 それはまた、科学者達に、衛星や地上の電力基地に悪影響を及ぼす太陽風(電磁エネルギーの流れ)の発生を予報するのを助けました。 この衛星は、1995年12月2日に鬱上げられました。それは2年間の運行寿命として設計されていましたが、NASAやESAの科学者たちは、SOHOが2001年に訪れる太陽の活動周期の極大期間に観測ができるように、ミッションの延長を希望していました。 |