昨年の夏、海底から引き上げられたガス・グリッサムのリバティー・ベル7宇宙カプセルが火曜日に新地で輝かしいデビューをしました。
「お帰り、リバティー・ベル。」ケネディ宇宙センターの副ディレクターのジェームズ・ジェニングズがマーキュリーカプセルの公開の時に述べました。 ここの宇宙センターのビジタービルディングが、1961年7月21日にグリッサムが飛行したカプセルの3年間の全国のツアーの最初の訪問地です。 透明のアクリルボックスで保護収されているリバティー・ベル7は、かつてハッチがあった穴から人々が覗き込めるように展示されています。 スイッチの列、電線の束、シート・ストラップ、パラシュート、オレンジ色のフラッシュライト、赤い蛍光塗料などカプセル内のほとんど全ての物が当時のままです。 ただし、修復作業員は、新しい白熱電球を取り付け、グリッサムの操縦桿のハンドルは再製しました。 アルミニウム製のオリジナルのハンドルは塩で腐食していました。 現地のスペース・キャンプに参加していた児童達が、つま先に立って高7フィート(2メートル)のカプセルを見つめていました。 亡き宇宙飛行士の兄ローウェル・グリッサムは、「ガスは、復元されたことよりも回収されたことで、おそらく仰天していることでしょう。」と述べました。 リバティー・ベル7は、アメリカで2番目の有人宇宙飛行として15分間の弾道飛行をした後、ケープカナヴェラルの東300マイルの海底に沈みました。 (着水してから)ハッチが早まって吹き飛ばされ為に、グリッサムは溺れかかりました。 ヘリコプターが大西洋からカプセルを引き上げようと試みましたが、海水が充満しているカプセルは非常に重く、綱を切らなくてはなりませんでした。 海底に眠っていたリバティー・ベル7は、昨年7月にケーブルテレビのディスカバリー・チャンネルがスポンサーになったサルベージ・チームによって回収されました。 リバティー・ベル7は、カンザス州ハッチンソンのカンザス宇宙立体模型センターへ送られて、6ヶ月を費やして分解清掃された後、再度組み立てられました。 展示物の中には、打ち上げ台の作業員がカプセルの中にしまっておいた、6個の52マーキュリー10セント銀貨や5個の1ドル銀貨証書もあります。グリッサムのサインが、このぼろぼろになった証書の中に見えます。 ハッチは、何故それが早まって吹き飛んだのかの手がかりと共に大西洋で消失したままです。 グリッサムは1967年のアポロ発射台火災事故で死亡するまで、自分に過失はなかったと主張を続け、NASAも認めていました。 しかし、彼がパニックになって早く外へ出たかったのではないか、或いはハッチを開ける爆薬を誤って起爆させたのではないかという噂が飛び交いました。 「たとえ我々がハッチを見つけたとしても、私は何も結論づけることはできないと思います。」とカンザス宇宙立体模型センターの所長のマックスAryは言っています。 ツアーを終えると、このカプセルとその内容物は、永久展示の為にカンザス宇宙立体模型センターに戻ります。 リバティー・ベル7海底引き上げ作業に関する昨年の記事 1999年 08.25 グリッサムがハッチを開いたとマネージャーが語る。(CNN) 07.21 ディスカバリーチャンネル探検隊がリバティー・ベル7を回収。(FLORIDA) 07.21 グリッサムのリバティーベル7がついに海底から引き上げられました。 07.18 リバティー・ベル7回収作業は更に機械の故障に陥る。(FLORIDA) 07.17 グリッサムのカプセルはまだ海の底。(FLORIDA) 07.14 リバティー・ベル7は今日にも引き上げられるかもしれません。(FLORIDA) 05.03 グリッサムのマーキュリー宇宙カプセルが発見されました。(CNN) 04.21 カプセルの捜索活動状況がディスカバリーのページに掲載されています。(Discovery) 04.20 リバティー・ベル7の回収の試みが開始される。(FLORIDA) 04.19 海洋探検隊はマーキュリーのカプセル引揚げに意欲。(CNN) |